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長い論文だけど読んでためになると思います。

 2012-07-30
ネットで公開されている「フコイダンの効果」と云う論文を貼り付けました。
最新医療のチカラも素晴らしいですが治療のサポートと云う意味でサプリメントをお考えになられたらと思います

長い論文ですが最後までお読みになると勇気が湧いてくるかも知れません


フコイダンの効果 フコイダンとは
フコイダンの抗腫瘍効果
1.海藻成分の抗腫瘍効果

海藻の中に含まれる成分によって、腫瘍が治る、いわゆる抗腫瘍性についての報告が多くみられるが、1990年に西沢がそれまでの研究の成果をまとめて総述している。

海藻成分の抗腫瘍効果については、30数年前からの研究成果がみられるが、最近までのそれらの業績を辿ってみたい。

(1)海草抽出物の抗腫瘍作用 海草の抗腫瘍性物質についての日本での研究報告は、1970年の半ばに報告されたのが初めてのようである。

まず、中沢らによると、緑藻12種、褐藻27種、紅藻24種の水抽出物の上澄みを、エールリッヒ腹水がん腫を腹腔に移植したマウスに注射して抗がん作用を調べた。

エールリッヒ腹水がんとは、エールリッヒによって1906年に発見され、ガンの研究に用いられていたマウスの自然発生移植性乳がんで、1930年に腹水型に転換された悪性の腹水型腫瘍である。

その結果、アカモク、ヨレモク、イソモク、などのホンダワラ類の水溶液の透析内液の硫安沈殿物のゲルろ過分画により得た粗多糖画分、粗タンパク質画分、低分子画分のいずれにも、がん細胞の増殖阻止効果がみられた。

中でも、水溶性アルギン酸とフコイダンの混合物と考えられる粗多糖画分にもっとも大きな効果がみられた。

その後、上記の粗多糖画分に相当する画分を調整し、酸性多糖のみと思われる画分と数種のアミノ酸が混入していると思われる画分に高い抗腫瘍性を検出している。

1976年に、Ito and Sugiuraによって、ウミトラノオから抽出した熱水抽出物の透析内液の分子量1万以上のエタノール沈殿物に、マウスの腹腔に移植されたエールリッヒ腹水がん腫の増殖を阻止する働きがあるという報告がなされた。

このような報告によって、抗腫瘍性物質は酸性多糖であることが示唆された。

しかし、褐藻類の酸性多糖はフコイダンだけでなく、アルギン酸も含まれることから、純化した精製試料で判断しなければならないことになった。

その後、海藻抽出物の抗腫瘍活性については、北里大学の山本教授らによって進められ、ホンダワラ、ミツイシコンブ、ナガコンブ、マコンブからの抽出物をサルコーマ180固形がん腫を皮下移植したdd系マウスに腹腔注射すると、マコンブのほかはすべての場合、がん細胞増殖への顕著な阻止率がみられた。

このときの阻止率は90~95%であった。


Yamamoto et al.は、緑藻ヒトエグサと紅藻アサクサノリを含む10種海藻の熱水抽出物と透析内液のL-1210白血病細胞を用いて延命効果を調べ、表1のように6種類について効果を認めている。

このような研究成果から、褐藻類の中のヌルヌル成分であるアルギン酸やフコイダンなどが注目されるようになってきた。

このようなことから、Furusawa and Nisizawaは海藻多糖による抗腫瘍活性は、宿主を媒介した反応系の活性化に起因しているようで、化学薬物の免疫調節物質とは異なるとしている。

(2)海藻粉末の抗腫瘍効果 Noda et al.は海藻の抗腫瘍性に関する研究班を組織し、多くの海藻類に含まれる多糖類と脂質について抗腫瘍活性についての研究を行った。

まず、各種海藻の抗腫瘍活性を検索するために、緑藻4種、褐藻24種、紅藻28種について調べている。

これらの海藻粉末を14日間投与したマウスにエールリッヒ固形がん腫瘍を移植し、さらに14日間投与して腫瘍増殖阻止率を求めた。

その結果、スジアオノリなど緑藻3種、カヤモノリ、マコンブなど褐藻8種、スサビノリなど紅藻5種に高い阻止率がみられた。

また、Meth A繊維肉腫を移植後、21日間に7回海藻粉末を腹腔内投与してその効果をみたが、腫瘍増殖阻止率はヤツマタモク、オオバモク、ミツイシコンブ、カジメ、トチャカの順で35~56%の高い値を得ている。

これらの結果のうち、エールリッヒ固形がん腫に対する効果を表2に、表3はMeth A繊維肉腫に対する効果を示した。

エールリッヒ固形がん腫に対しては、57種の海藻の中でおよそ40%以上の阻止率がみられたのは18種で、褐藻類のカヤモノリの69.8%が最高で、同じ褐藻類のレソニアが60%であった。

Meth Aでは、24種の海藻の中で10種の海藻が活性を示し、ヤツマタモクが最高で55.5%、コトニキリンサイ、オオバモクがこれに次いだ。

(3)海藻多糖類の抗腫瘍効果 前述のようなことから、フコイダンやアルギン酸を用いての研究が行われるようになった。

それらの研究の中で、フコイダンあるいはフコイダンと思われるものを使用しての結果について眺めてみたい。

まず、中沢らは、アカモクとアラメから調整したフコイダン様物質をサルコーマ180固形腫瘍を移植したマウスの腹腔内に投与して腫瘍増殖抑制率を調べた結果、表4のようにアカモクでは約60%の抑制率がみられたことから抗腫瘍効果を認めている。

表5は同じ1976年に報告されたもので、アカモクとウミトラノオのエールリッヒ腹水がんに対する抗腫瘍効果をみたもので、アカモクの多糖画分を腹腔内に投与することによって有効な延命効果が、ウミトラノオでも無処理群を上回る生存日数を示している。

また、ホンダワラなどの褐藻類から得られた多糖画分が、エールリッヒ腹水がんやサルコーマ180に対して腫瘍増殖の阻止や延命効果のあることも報告されている。

前項でも述べたNoda et al.の研究班でも、多糖類と脂質の抗腫瘍効果について検討している。

ここでは、多糖類についてみると、表6は海藻起源の17種の多糖類をエールリッヒ固形がん腫に対して経口投与した時の結果を示した。

トチャカ由来のλカラギーナンでの阻止率は51.4~63.2%、ワカメ由来のフコイダンでは51.7~56.7%と比較的高い阻止率がみられる。

表7の結果は、M-A繊維肉腫に対して腹腔投与したときの阻止率で、ワカメとオオバモク由来のフコイダンが比較的高い阻止率を示している。

2.フコイダンの抗腫瘍効果

1980年になって、アラメからフコイダンを単離して、その血液凝固作用と抗腫瘍活性についてのUsui et al.の報告がみられる。

本報告は短報であるので、抗腫瘍活性についてはサルコーマ180をマウスに移植してChihara et al.の方法によって実験を行い、50mg/kg/日の投与量で30%の腫瘍阻止率が得られたという簡単なものであった。

Yamamoto et al.は、海藻から抽出した成分の抗腫瘍活性についての一連の報告を1974年から行っている。

その関連の研究としてホンダワラ属のハハキモクから、水溶性のアルギン酸の溶出を抑えた方法で、さらに、溶出したアルギン酸を除いて得られたフコイダンと、それに科学的に硫酸基含量を高めたものを用いて抗腫瘍活性をみている。

この実験では、サルコーマ180固形がん腫とL-1210白血がん腫とを用いて比較検討している。

この実験に用いた化学分析値は表8に示した。

化学的に硫酸基含量を増したものは22.5%になっている。

二つの分画したフコイダンをL-1210担がんマウスに腹腔内注射しても抗腫瘍活性はみられなかった。

しかし、SKCFを硫酸化したものは平均生存時間が26%延長した。

この報告では、アルギン酸はサルコーマ180に対しては抑制するが、L-1210白血腫には無効のようで、フコイダンの硫酸基がある程度高いものにはL-1210にも効果がありそうである。

同じく北里大学のMizui et al.は、ホンダワラから得た多糖類画分を用いて抗腫瘍活性をみている。

この画分は、ホンダワラの熱水抽出物を水溶性アセチルピリジニウムと塩化カルシウム溶液で三つに分画した多糖類で、それぞれ主な成分としてラミナラン、アルギナートおよびフコースを含む硫酸多糖類を含むものである。

これらは、マウス腹水がんサルコーマ180に対して抗腫瘍効果を示した。

北里大学が刊行していたKitasato Arch Exp Medに一連の抗腫瘍活性についての報告がみられる。

以下に、それらの報告についてみてみよう。

Chida and Yamamotoは、表9に示したような化学組成を持つコンブから抽出した粗フコイダンと市販のアルギン酸とを用いて、L-1210、サルコーマ180、エールリッヒP-388に対する抗腫瘍活性をみている。

これの結果については表10に示した。

粗フコイダンは、著しくサルコーマ180とエールリッヒ腹水腫に対して効果がみられたが、L-1210とP-388白血腫に対しては効果が認められなかった。

この実験に用いたアルギン酸は、サルコーマ180とエールリッヒ腹水腫に対してなんらの効果もみられなかった。

また、この分画は、マウス好中球やマクロファージを増加させたが、奏効細胞に対する細胞溶解活性は対照動物との間で差がなかった。

奏効細胞とは、自律神経奏効器官で神経末端部に局在していて、伝達物質の受容体の存在する細胞を言う。

免疫監視機構の一つとして、絶えず生体内に発生または侵入する異型細胞、微生物、移植片などの破壊、処理に働く。

同じ年にMaruyama and Yamamotoはコンブ属からの粗フコイダン画分(LRCF)を用いて抗凝血および繊維素溶解活性について調べるとともに、マウスの皮下に移植した肉腫180腹水細胞の生育に対する阻害効果についても報告している。

この実験で用いた海藻は、ホソメコンブで、これから得た粗フコイダン画分を肉腫180腹水細胞を皮下に移植した雄マウスにおける血液凝固とガン生育に対する粗フコイダンの腹腔内注射の影響を調べ、担がん動物での血液凝固・繊維素溶解系への効果という観点から、フコイダンの抗がん作用の機序について検討している。

Nagumo et al.はホンダワラの仲間のハハキモクから硫酸化多糖類を抽出して、六つの分画に分離した。

これらの分画は表4のように化学的および物理学的性状から、2分画はホンダワラ様硫酸化ヘテロ多糖類を主成分とし、3分画は硫酸化ガラクトフカンを主成分とし、1分画は両者を同量の主成分としていた。

これらの画分について、マウスの腹腔に移植したサルコーマ180腹水がんに対する抗がん活性を調べているが、硫酸化ガラクトフカンを主成分とする画分に最も強い活性がみられた。

Itoh et al.は、ホンダワラ類のウミトラノオから抽出した多糖類がエールリッヒ腹水がん細胞の増殖を20mg/kg×10の腹腔内投与で顕著に抑制することをみている。

また、この多糖類は、フコイダンの一つで、網内系賦活作用があってマクロファージの食作用と化学発光作用を強化した。

さらに、このフコイダンは補体C3を活性化し、分解物はマクロファージに結合した。

このようなことから、ここでの抗腫瘍作用は免疫系の亢進作用に関連するものと推定している。


同じウミトラノオを用いて、Cun et al.は糖類、中性多糖類、酸性多糖類、およびそれらのタンパク複合体を分別抽出し、イオン交換クロマト法、ゲルろ過法などによって細分画、糖製法について検討した。

前者のウミトラノオとともに、いずれも静岡県下田市の白浜地先で、前者は8月に、この研究では12月に採取したものである。

この研究で得られた多糖類の画分は32種で、これらを用いてEhrlichcarcinoma in mice,i.p.法という方法によって、抗腫瘍試験を行っている。

この結果、GIV・AとBは顕著な抗腫瘍活性を示した。

このGIV・AとBは、ともにウロン酸10.4%、11.2%を含むフカン硫酸、すなわちフコイダンである。

タンパク含量は1.6,1.9%と低く、硫酸基含量は28.4,34.2%/フコース残基、両画分の分子量は19,000, 13,500で、旋光度は[α]D25-127°110°(c=0.4,NaOH)であった。

韓国のPark et al.は、韓国で採取した4種類の褐藻類から抽出したフコイダンを用いて、その抗腫瘍活性をSV40DNA複製試験、RPA-ssDNA結合試験およびMCF7細胞増殖阻害試験によってみている。

その結果、この抗腫瘍活性はフコイダンの硫酸基が重要な役割を果たしていること、また、化学的硫酸化によって硫酸基を増加させたフコイダンは硫酸基を低下させたフコイダンに比べて抗腫瘍活性は高かったこと、そしてこれらのことは、RPAのssDNA結合力を低下させたためであると述べている。

図1に示したのは、マコンブ、カジメ属のE.stolonitera,ワカメ、ホンダワラからのフコイダンのSV40DNAの複製試験の結果を示したものである。

海藻の種類によって違いがみられるが、採取時期、採取深度、実験に供するまでの保管方法などが異なるので、常にこのような活性の違いがみられるとは限らないであろう。

図2は、フコイダンの硫酸基の量がSV40DNAの複製試験に与える影響についての結果である。

このときの硫酸基の量は、加硫化したものが55.3%、そのままのものが23.5%、脱硫化したものが0.2%とかなりの違いがあった。

山本・丸山は、日本近海産の食用海藻の抗がん活性が認められているものを、実験系とともに表11のようにまとめている。

これらの抗がん活性は各種多糖類や脂質などによってみられているが、低分子物質による直接細胞障害作用、あるいは抗変異原性作用(初期段階での発がんを抑制する)、免疫賦活作用、ビタミン類の抗酸化作用による発がんプロモーション作用の抑制および海藻中の食物繊維による発がん物質の吸収阻止による発がん抑制作用などが考えられるとしている。



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